新MBA論

MBAについて色々。タカ派な内容に終始。

プライドの高いMBA生

 日本人に限らずではあるが、MBA生はプライドが高い。

トップスクールに入学する人間は往々にして華々しい経歴をお持ちであり、MBAがなくとも安っぽい言葉で表するならば「エリート」である。

そんな日本の「エリート」が世界の「エリート」に成るべく、経営の士官学校(と呼ばれる何か)に入学すれば、当然であるが選民意識は一層高まる。

その意識が顕著になるのが就職活動である。社会人であれば理解は早いだろうが、20代後半から30代に差し掛かる時期に会社の「格」を意識する人間がはっきり言って小物だ。

マネージャークラスになれば、会社の名前ではなく、自らの地位でポジションを取るべきだ。社名ではなく、当人の経験値や人間性がキャリアを形成する。

しかし、MBA生が陥りがちな罠としては、周囲の目を気にするがあまり、「エリート」と見られ続けたいと意識するがあまり、正直な就職先の選定をしない。

彼らにとっての就職失敗とは「エリートとして見られない」道なのである。だからこそ、MBA後の就職先は定型化され、それから外れるものは「失敗」とみなされるため、無理にでもそう見られない様にする。具体的には、独自路線の強い企業(スタートアップや特徴的な業界)に行ったり、米国のスタートアップから盗用したようなビジネスを立ち上げるなどだ。

非常にもったいないが、実感として周囲を気にしすぎてよくわからないキャリアの選択をしている場合が多い。